CARNEY’S
MAGAZINE

カーニーズのパートナー

パートナーインタビュー Vol.2 菜の花エッグ

菜の花エッグ 代表取締役

梅原 正一

今回は君津市の株式会社菜の花エッグ代表・梅原正一さんにインタビューさせていただきました。弊社の既存スーパーにはもう既に商品を提供していただいていて、Carney'sでも新鮮な卵をご提供いただけることになっております。Carney'sへご協力いただける経緯や、生産の思い、こだわりを伺いました。


本日はインタビューの機会をいただき、誠にありがとうございます!まず御社のご紹介をお願いしてもよろしいでしょうか?

菜の花エッグは1964年に創業し、千葉県君津市で鶏卵の生産をしています。その他鶏卵の加工販売、液卵の加工販売、飼料の販売を行っています。安全、良質な鶏卵を生産して、それを自分達のパッキングセンターで製品化し、皆様にお届けしています。

いつも大変お世話になっております!困難なことも多かったと聞きますが、ぜひ御社のこれまでの出来事をお聞かせいただけますか?

私の父が1964年に創業しまして、日本の経済成長の時代ですね。技術の発展で卵の生産性が向上していく一方でオイルショック等による餌の高騰で苦しい時代があったり、価格を維持する為に国の生産調整があったり、厳しい状況下でも事業を継続して参りました。

私が代表になったのは2004年です。その頃は農協の方たちと一緒に販売活動に取り組んでおりました。卵の集荷、営業、企画、クレーム対応も全部してくれるということで非常に生産・販売しやすい環境でした。ただやはり本来は自分たちの手で地元にきちっと販売をしていく、愛される重要性を感じていました。地場のスーパーなどの販売店さんとしっかり関係を構築して活動していくべきだろうと。

そこで2004年以降、販路の開拓に踏み切りました。商品企画もしたことがないし、営業もどうやってやれば良いのかわからず、まず中古トラックを購入するところから始めました…笑
苦難だらけでしたが、少しずつ取り扱っていただく販売店さんを増やしていくことができました。現在は『菜の花エッグ』という自社ブランドを掲げ、まずは知っていただくことを心がけています。現在弊社では年間2600トンほど生産して、地場のスーパーさん、学校給食、生協、飲食店などにご提供させていただいております。

困難に打ち勝ち今ではお店や飲食店でも『菜の花エッグ』の文字を見かけるようになりました!今回はCarney'sのプライベートブランドとしてご提供いただく卵へのこだわりを教えていただけますか?

まず食品なので、やっぱり安心・安全はきちんと追求するということを徹底してやってます。特に餌にはこだわっていて衛生面や栄養素の観点から、あまりおすすめできない餌は取り除くようにし、元気な卵を産んでもらえるよう養鶏場の環境を整えております。

餌の50%は穀類で、今はとうもろこしと米を使っております。お米は輸入米に頼らず千葉で取れたものを使っています。
とうもろこしは非遺伝子組み換えの物を使っています。これは日本に輸入されるとうもろこしの0.3%ぐらいしかないそうで限られたものなのですが、安全性を高めるため取り入れております。
日本の食料自給率を上げることと地域に貢献したいという意味もあり、なるべく国産や地元産のものを与えるように心がけています。

餌にもこだわって安心安全、地産地消を目指されているのですね。卵の味の分析値を拝見したのですが、お味の面での特徴はございますか?

味の面ですと、うちはもう30年前に餌から魚粉を抜いてしまったんです。魚粉を抜いた設計に変えたこと、卵の味が甘くなった、まろやかになったとお声をいただくようになったんです。非常に嬉しいことで。味覚センサーで分析してもらったところ、コクと旨味が高いという結果が出ました。甘みという数値も高いです。

また昨今パプリカなどを餌に使いと卵黄の色は鮮やかにしている卵も見かけますが、うちはその使用割合は少ないです。パプリカは素材由来のえぐみというのがあって、味や風味に影響が出る可能性があるからです。

あとは卵は実は小さな穴が空いていて呼吸をしてるんですよね。そのせいで育った環境の匂いを吸って臭いとして付いてしまうこともよくあります。結局は鶏の環境が大事なんです。毎日きちんと集卵するとか清掃するとか日々の管理が美味しい卵になっていくいちばんの秘訣だと思います。鶏に元気に健やかに過ごしてもらうということが当然大事であるし、そういった途方もないけど、毎日毎日の努力の積み重ねが味を作っていくんです。

一つ一つの積み重ねが味に現れているということなんですね。続いてCarney'sとのご協業を決めたきっかけなどぜひお聞かせいただけますか?

バイヤーさんにうちの卵を好きだって気に入ってもらえたんです。ここまでの努力をわかってくれて、この我々の卵もきちんと評価してくれたことがいちばんの決め手です。

また弊社の考え方としてやはり地産地消を一番大事にしているんです。やっぱり地元で生産したものを地元で消費していただきたい。その場を提供していただけるというのは、非常にありがたいパートナーであると考えています。

地産地消のパートナーとしてCarney'sを選んでいただいて大変光栄です。最後に今後の展望を教えていただけますか?

我々は卵を生産しているので商品的な観点で言えば、みなさまの一番身近な卵を目指していきたいですね。今社員が35人いるんですけど、この地域で生活をして買い物をするわけです。そこでこの地域といえば『菜の花エッグ』と言ってもらって、それがじゃあ「どこで売ってるの?」って言った時に、「Carney'sさんだよ」と言ってもらえるような、相乗効果を出せていけたら我々もやりがいを感じます。

また将来的に これができるかわからないのですが、例えば一般の商品にはエネルギーとかタンパク質量とか記載されてるじゃないですか?それも大事なんだけれど、カーボンフットプリントと言ってCO2がこの商品を作った時にどのくらい排出されたかっていうのを表示できたらと思っています。

お客様に環境に優しい商品としても愛されるブランドにしていきたいです。今年孫が生まれたのですが、子や孫、それ以降の世代も生活のしやすい環境を今後も作り続けるためにも環境にやさしい社会に貢献できる仕組みを整えていくことが夢です。


ご精読ありがとうございます。今回は菜の花エッグ代表取締役の梅原さんにインタビューをさせていただきました。Carney'sはこのように素敵な企業様とパートナーとして運営させていただいております。菜の花エッグ様はKokkoという直売所(君津市山滝野1122)も運営されていて、卵はもちろんのこと、卵サンドやプリン、焼き菓子なども販売されています。どれもシンプルな材料で作られててとても美味しいので是非お立ち寄りいただきたいです。ぜひCarney'sと菜の花エッグ様へのご来店をお待ちしております!

菜の花エッグ

菜の花エッグのHPはこちら